
年末からの-20℃以上の冷え込みが去り、年始では軽くて深いパウダースノーが楽しめたウィスラー。少しずつ気温が上がり、この日はフリージングレベルが1700mと森林限界線付近まで上がりました。フリージングレベルとは0℃前後の雨から雪に変わるラインを標高で表しています。残っているパウダーが重くなる前を狙って、標高が高いグレーシャーリフトからアクセスできる「チムニー」というコースへ行ってきました。尾根の上からビレッジや麓の景色を一望でき、クリスタルリフト降り場まで滑れる人気のコースの一つです。
チムニーはグレーシャーリフトから滑っていると見えてくる大きい岩の側に入口があり、5分ほど板を担いで登った先にコースがあります。登り切って滑る準備をし、麓の景色を眺めながら気持ち良くパウダーを滑っていました。すると、コースも3分の2ほど滑り降りたところで一緒に滑っていた友人がいきなり大転倒!スキーが片方外れたので助けに行くと、転んだ場所はコントロールが難しい雪質で私もバランスを崩し危うく転倒するところでした。雪質が変わったのはちょうどフリージングレベルと同じくらいの標高。見た目は気持ちよさそうな新雪でも重たい新雪になっていたようです。

ウィスラーブラッコムは大きな2つの山にあるスキー場ですので、場所によって雪質が違います。標高以外に風向きや斜面の向きによっても違うことが多いので、逆にこういった雪質の変化に詳しくなればパウダーエリアを探す達人になれるかもしれませんね。