最近、ウィスラーではクーガーアラートが発令(現在は解除されています。)されました。先週の水曜日にマウンテンバイクを楽しむライダーが遭遇したそうです。クーガーとは、別名ピューマや山ライオンとしても知られるネコ科の大型動物。大人しくベリーを食べているブラックベアーに出会っても危険を感じることはほとんどありませんが、ウィスラーでできるなら一度も遭遇したくない動物がクーガーです。
普段は山奥に生息しており、警戒心の強い動物なので人里に姿を現すことは滅多にありませんが、数年に1度くらいの頻度でアラート(注意報)が発令されることがあります。アラートが発令されると、目撃情報のあったエリアのトレイルなどがクローズされることもあります。今回はビレッジの北側にあるアルパインエリアの裏山にあるトレイルでの遭遇だったそうで、Flankトレイルの北側や19Mile Creekを含むその周辺のトレイルが一時クローズとなっていました。
もし、クーガーに出会ったら…
さて、もしクーガーに出会ったらと考えたくはありませんが、どのように対処するかご存じですか?
- まずは落ち着き、クーガーを視界から離さないこと。
- 子供は狙われやすいため、抱える。音を立てないように気を付ける。
- 動物の逃げ道を確保しながら、ゆっくり後ろに後ずさり。できるだけ自分を大きく見せる。
- 絶対に後ろを向いたり走り出したりしない。
- ペットが一緒の場合はリーシュを付ける。
ここまでは他の動物とあまり変わりませんが、もしクーガーが自分たちに興味をもってしまったり攻撃を仕掛けてきた場合は…
- こちらから積極的に対応。目を離さず、歯を見せて大きな音を立てる。
- 石や木の棒などを武器に取る。取る時はできるだけしゃがまない。
- 襲ってきたら顔と目を中心に攻撃する。
という対応を取ることが最善だそうです。とにかく自分が脅威な存在であることを示すことが大切だそうです。マウンテンバイカーなどは自分の自転車を持ち上げ、クーガーに向かって投げることも効果的と聞いたこともあります。
できるだけ出会わないこと、グループでの行動が大切
出会ったときの対処法は知っておくと少し安心かもしれませんが、クーガーの場合はやはり出会わないのがベストな気がします。こういった動物は滅多に現れることはありませんが、人の気配があまりないエリアや山奥、また、動物が行動しやすい夕方等では出会う可能性もありますので、注意しましょう。また、こういった野生動物との遭遇率を減らすためにも数人のグループで行動することも対策になりますので、覚えておきましょう。