ロッキーマウンテニア号は、ロッキー山脈に位置するバンフやジャスパーと、カナダ西海岸最大の都市バンクーバーを結ぶ豪華列車です。道中の雄大な景色をゆったり眺めながら、豪華なお食事と共に贅沢な旅行を楽しめます。
ロッキーマウンテニア号の特徴
- 広々とした視界をご提供するドーム型の列車。
- 列車での移動は日中のみ。道中の景色を思う存分お楽しみいただけます。
- 朝・昼2食(列車乗車時)の豪華お食事付!列車乗車中はアルコールを含むドリンクも無料です。
- 寝台列車ではなく、夜は中継都市のホテルで宿泊しますので、ゆったり疲れを癒していただけます。
- 選べる3路線。ウィスラーを経由するルートもあります。
- 選べる2つのサービスランク。ご予算に応じてお選びください。
ジャパナダスタッフも何度か乗車したことがあるのですが、今回は2018年の際のスタッフ体験記をご紹介します。(※旧ブログで掲載していたものを、より見やすく再編集しました。)ルートはバンクーバー発、バンフ行きの1泊2日「First Passage to the West」です。
2018年 ジャパナダスタッフ体験記
Part1 出発編
ロッキーマウンテニア社が運行しているロッキーマウンテニア号は、バンクーバーを拠点にシアトル方面、バンフ、ジャスパー方面の間をつなぐルートがあります。今回、私たちはバンクーバーから出発し、1泊2日かけてバンフ方面へ向かうルート「First Passage to the West」へ乗車しました。
出発は早朝だったため、前日の夜からバンクーバーへ移動。まだ薄暗い中を駅舎へ到着すると、こんなにたくさん乗客がいるの??と思うほど、多くの人で賑わっていました。チェックインを済ませ、出発を待つ間はお土産品を購入したり、フリードリンクでゆっくりしたり、さらにはピアノの生演奏まで楽しむことができます!
そして、乗車案内のアナウンスはバグパイプの生演奏が始まりの合図。出発前から乗客の気分を高める演出に感動しました。いよいよバンフへの旅へ出発です♪
Part2 1日目乗車編
優雅な出発前の時間を楽しんだあとは、いよいよ列車に乗り込み出発です。私達が利用する車両はシルバーリーフクラス。座席はゆったりと広めで、シートを倒しても後ろの席に影響のない作りになっているため、遠慮なくくつろぐことができるのも嬉しいポイント。各車両には2名のアテンダントと、1名のシェフがついており旅行中のお世話をしてくれます。
バンクーバーを出発した列車は街の中を抜け、どんどん山間へ入っていき、車窓から見える景色も街並みから、自然に囲まれた風景へと変わっていきます。要所要所でアテンダントが、川や山の名前、歴史や見所ポイントなど紹介してくれます。豊富な知識とユーモアあふれる話に、感心したり笑ったり、長時間の移動を飽きることなく楽しむことができました。これは列車の旅ならではですね。
また、大自然の中を走るので、運が良ければ動物達を見ることもできます。今回、私たちはエルク、熊、鹿、ビッグホーンシープ、イーグルと動物たちにも恵まれていました♪1日目の夜はカムループスに到着して終了。まだまだ魅力たっぷりの列車旅、気になるお食事編は次の章でご紹介します。
Part3 食事編
旅の楽しみは食事といって過言ではないくらい大事なもの。1泊2日ツアーでは1日目、2日目ともに朝食&昼食が付いてきます。
まず朝出発するとモーニングドリンクで乾杯!その後は朝食でスタンダードな卵料理の他、軽めに済ませたい方にはヨーグルトといったチョイスもありました。お昼は3コースメニューで、メインは2種類の料理から選ぶことができます。メニュはー1日目、2日目と内容が全て異なるというのもポイント。列車は長旅、食事の他におやつも出てきちゃいます!さらにドリンクも全てパッケージに含まれているので、食事のお供にビールやワインが飲みたい!食後はコーヒーも欲しい!そんな欲求を全て満たしてくれます♪
座ってるだけなのにお腹空くの?と思いましたが、これが食べちゃうんです。綺麗な景色を眺めながら、なんとも贅沢なひと時。旅行中に少し胃が大きくなったような気がするのは気のせいでしょうか…。
Part4 2日目乗車編
カナダの線路事情というのは日本のそれとは全く違います。他の列車の運行との兼ね合いや野生動物、自然災害など、理由は様々ですが、遅れることが多々あります。
まず、2日目の出発時。ホテルから駅への移動中に列車の到着が遅れるとのアナウンス。すると、バスドライバーは「駅に行っても列車が来てないから、ちょっと市内観光しましょうかねー」と、駅を通り過ぎてまだ夜明け前の薄暗い街中を一周ドライブしてくくれました。その後、1時間遅れで出発しましたが、バンフ手前で10月に入ったばかりだというのにこの大雪! 徐行運転やら除雪作業で到着は当初の予定より3時間も遅れてしまいました。
それでも、スタッフの対応は素晴らしく、都度、状況説明や追加の食事やスナックの提供など、不満が出る前にしっかりと対応してくれたので、むしろ追加のサービスなんてラッキーとさえ思ってしまいました。乗客の方々も特に気にする様子もなく、車内はとても和やか。移動時間は飛行機に比べると長いですが、それでもまた乗りたい!と思える最高の列車旅でした。
番外編 その1
列車に乗っていると、時々手を振ってくれる方達がいます。そして、今回ウィスラーから遠く離れた町に引っ越した友人もその1人に♫
列車のルートマップを眺めていると、2日目に友人の住んでいる町を通過することが判明!友人と連絡を取り合い、アテンダントに事情を話すと、町に入る手前で「もうそろそろだよ」と教えてくれました。ワクワクしながら待っていると、線路沿いに友人の姿を発見! お互い思い切り手を振り、見事、一瞬の再会を果たしました。アテンダントはマイクで乗客に話をするのですが、お友達が手を振っているそうですよ!と他の乗客の方にもお話ししてくれたので、友人を見つけた瞬間、車内も盛り上がりました(笑)
この一瞬の為に出てきてくれた友人の気持ちもとても嬉しかったです。アテンダントの話では、列車が通る日に毎回欠かさずに手を振ってくれる人もいるのだとか。今回駅を出発する時や、立寄りポイントのカムループス到着時も、こうしてスタッフが手を振ってくれており、なんだかすごく心が温まりました。
番外編 その2
ロッキーマウンテニア号にはシルバーリーフクラスとゴールドリーフクラスの2種類があり、今回私たちが乗ったのはシルバーリーフ。簡単に違いをご紹介すると以下の通りです。
~ゴールドリーフ~
- 天井まで大きくガラス張りの2階建ての車両。高い場所から景色を楽しむことが出来ます!
- お食事は1階の食堂車にてお召し上がりいただきます。(スナック、飲み物などは2階席でサーブ)
- 1階、2階への移動はエレベーターも付いているので、バリアフリーも完備
- 車外に広めの展望デッキ完備!
~シルバーリーフ~
- 1階建ての大きな窓から景色が楽しめる車両。(天井が高く、中は広々!)
- お食事、お飲み物はお座席にてサーブされます。
今回はシルバーに乗車しましたが、特別にゴールドリーフの中を見学させて貰うことができました! シルバーリーフでももちろん大満足でしたが、2階席からの眺めはやはり格別。特に車両が森の中や木の近くを通るときは、遠くの景色を見渡すことが可能なので、景色を存分に楽しみたい方にはゴールドリーフがおすすめ。その他、座席の広さやリクライニングシートがちょっとアップグレードされているので、まるまる2日間という長時間を過ごすのに少し贅沢してもいいかもしれません。
一方シルバーリーフは、食事の際の1階、2階の移動がないため、面倒でないという意見も。 また、1階建ての車両なので、天井が高く広々とした空間だったのも印象的でした。さて、あなたはどちらのロッキーマウンテニア号に乗車しますか?(^^♪