カナダでは山岳ガイドやパトロールとして働きたい場合など、「救急法」の資格が必要なことが多くあります。今回私は、世界7大陸、31カ国(日本含む)で講習を行っている「ウィルダネス・メディカル・アソシエイツ」のWilderness First-Aid Responder(WFR)という80時間の野外救急法コースを受講してきました。
救急法というと医療系のことばかりで難しいイメージがありますが、このコースは一般の方向けに分かりやすい内容になっています。今回は5日間の実地講習の前にオンラインで学ぶハイブリットの80時間コースでしたが、オンラインで覚えたことを実地でのシミュレーションで実践し、様々な自然環境や状況を想定したケースを体験することで、しっかり記憶にも残り身につきました。
野外というとアウトドアスポーツなどでの救助が思い浮かぶと思いますが、救急車がすぐに駆けつけてくれる都市も、災害が起これば病院への搬送が容易に行えない野外環境になります。80時間のコースは職業として救急法が必要な方が取るようなコースですが、さらに一般の方向けに20時間のベーシックコース(WFA)やアドバンスドコース(WAFA)もあります。経験したことがある方はわかると思いますが、実際の現場では落ち着こうとしてもパニックになってしまいます。そんな中で何ができるかを整理できるのがこのコースなので、興味がある方は是非受講してみるのもいいと思います。
「ウィルダネス・メディカル・アソシエイツ・ジャパン」公式HP