
ウィスラーの隣町スコーミッシュはクライミングの聖地として有名で、スタマワスチーフという大きな花崗岩の絶壁を登るために、たくさんのクライマーたちが集まってきます。しかし先週、そんな絶壁のチーフ岩をスキーヤーグループが滑ったとのニュースを発見しました!
写真の絶壁の裏側にはハイキングトレイルもあり歩いて登ることもできるので、トレイルを登って滑りやすいところを滑ってきたのかと誰もが考えると思います。チーフ岩にはファースト、セカンド、サードと3つのピーク(山頂)があり、2つ目と3つ目のピークの間の絶壁側に大きな割れ目があるのですが、なんとそのスキーヤーたちはその割れ目の中を滑ってきたそうです。(割れ目は、写真左側下部の広い斜面から右斜め上に割れているように見える隙間です。)
スコーミッシュはすぐ目の前に海があり、標高が高いウィスラーとは気候が違います。ウィスラーでは雪が降っていてもスコーミッシュでは雨が降っていることが多く、周辺でスキーをできる状況になることはほとんどありません。ただ、今シーズンはウィスラーでも氷点下20℃になったり年始に大雪が降ったりという状況だったため、スコーミッシュでも雪がたくさん積もりました。それでこのスキーヤー達は岩の隙間に雪が積もったのを見つけ滑ったのでしょうか。2つ目のピークまでは裏側のトレイルをバックカントリーと同じように登り、そこから割れ目の入口へ。滑れるところまではロープとハーネスで懸垂下降をしながら降りて行ったそうです。なぜ、そんな所を滑ろうと思ったのかと聞けば、そこに雪があるからという答えが返ってきそうですが、雪がたくさん降ったこのタイミングでしかできない偉業ですね。
実際の写真はこちらの記事に掲載されていますので、気になる方はご覧ください。